kaliとは何か?
わかりやすい一言でいうならば「フィリピン武術」
では、どんな武術か?
今の時代で表現するならば「総合格闘技」ですが、「格闘技」か?と言われれば、少し違います。
フィリピンは多くの島から成り立ち、古くは複数の部族がありました。古く日本でもそうでしたが、複数の部族があれば当然のように争いごとがありました。
日本は刀文化、いわゆる「日本刀」でしたが、フィリピンは「ソード」「ナイフ」など多種多様刃物類。刃がついているものはすべて武器。刃がついていないものもすべて武器。常に争いがあったので、命を守るために戦ってきたのです。
そもそもがそのような戦闘部族。しかし、時は流れ、文明が進化し、大海原を渡ってやってきたのがスペインでした。
スペイン人が使ったのは「銃」。しかし、本来ならば圧倒的に強いと思われる銃で撃ってもフィリピン人は倒れませんでした。しかもヨーロッパ人に比べとても小さいのにものすごく強い。動きも複雑。
結果的にスペインの植民地になり、その戦闘技術の危険性からナイフは取り上げられましたが、その戦闘技術は水面下で独自の進化を遂げ、脈々と伝承されてきました。
独立後、戦闘技術もまたフィリピンの文化として表に出てきましたが、そもそもナイフやソードなど超危険物。稽古中にも怪我が絶えません。
そこで、万人が稽古しやすいように進化させたのがモダンアーニスの父と呼ばれる「レミー・プレサス」。彼により現在のカリの基礎となる「スティックによる稽古」や技術伝承方法により大怪我を避ける稽古と進化を遂げ、今ではカリはフィリピン国技となっています。
それでも、そもそもは戦闘武術。
基礎的なスティックでの打ち合いだけではなく、本格的に学ぶと体術や関節技など、素手でも相手と「戦闘」を目的とした技も伝承されています。
そのため、世界中の軍隊でもカリの理論やメカニズムが取り入れられ、非常に優れた戦闘技術として有名になり、今では映画やドラマでもその技を取り入れたアクションをしてたりもして、一般的にもその名が通るようになりました。
注意)上記はあくまでも一つの通説です。歴史的事実や教科書などとは異なる場合がありますので、そのつもりでご一読ください。
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